【ちはやふる】竜田公園・三室山で紅葉狩り 百人一首にも詠まれる絶景？？？
百人一首
百人一首は学生時代に勉強したという人は多いのではないでしょうか。百人一首大会が開催される学校も多くあり、それぞれお気に入りの歌があるという人も多いと思います。
そんな百人一首ですが、紅葉に関連した歌は6首あり、そのうち2首は竜田川で詠まれたものとなります。
アニメ・実写化した名作「ちはやふる」でも有名な百人一首の17首目となる和歌
千早ぶる神代もきかず龍田川 からくれなゐに水くくるとは(在原業平)
現代語訳にすると、さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。龍田川が（一面に紅葉が浮いて）真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。
となります。
もう一首、69首目
嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 龍田の川の錦なりけり(能因法師)
現代語訳にすると、山風が吹いている三室山（みむろやま）の紅葉（が吹き散らされて）で、竜田川の水面は錦のように絢爛たる美しさだ。
となります。
どちらの歌も竜田川に浮かぶ紅葉がいかに素晴らしいかといった印象を受けます。
そんな竜田川ですが、奈良県内を流れる一級河川です。69首目で詠まれる三室山は竜田川沿いにある小さな山で、簡単に登ることが出来ます。
万葉の時代から様々な歌に詠まれてきた竜田川の紅葉、期待に胸を膨らませて現地に行ってきました。
竜田川の紅葉を見るのに適した場所は三室山のすぐ近くにある竜田公園となります。竜田公園駐車場すぐ横に流れる川が竜田川です。
アクセス・料金
住所: 奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬2-553[GoogleMapで開く]法隆寺ICから5分程の距離です。無料で利用可能な駐車場がありますが、20台程度しか駐車できないため桜と紅葉の時期は混雑することもあります。閉門時間が17時と少し早いため注意してください。
三室山
三室山は竜田公園駐車場を出てすぐの橋を渡って左手にあります。川沿いの遊歩道を進むと写真の歌碑があります。歌碑の隣にある階段から山頂へと続く遊歩道へ入ることが出来ます。
標高は82mととても小さい山で、遊歩道が整備されているため簡単に登ることが出来ます。
山頂には休憩所がある程度で特に施設があるというわけではありません。
三室山から舞う紅葉が竜田川に浮かんでとても綺麗といった内容の歌が詠まれています。山肌いっぱいに紅葉が植わっているのかと思いますよね。
実際登ってみた感想。
紅葉はどこ？
登り始めてすぐに気づいたことなんですが、三室山なんと桜しか植わってないと思うぐらいの桜です。紅葉は山頂までに10本無いのではないでしょうか。
ただ遊歩道から見える竜田川の流れは綺麗ですし、ここであの歌が詠まれたのかと考えると情景が思い浮かぶような気も…
桜のシーズンにお花見するには良い環境だと思います。ただ紅葉に関しては超がっかりスポットです笑。
竜田公園
竜田公園は駐車場から見て右手にあります。全長2kmほどの公園で、こちらは三室山と異なりたくさんの紅葉が植わっていました。
紅葉を求めるのであれば最初からこちらの公園を訪れることをお勧めします。紅葉の数も多いですし、竜田川に映る紅葉は綺麗です。
散り始めの時期であれば「からくれなゐに水くくるとは」と詠まれた情景を見ることが出来るかもしれません。
公園の手前側には堂山橋と紅葉橋という2本の朱色の橋が架かっています。竜田川の両側に遊歩道が整備されており、橋を渡って反対側へと移動することが出来ます。
龍田大橋を超えた先にも紅葉がありますが、それほど多いというわけではありません。距離もそこそこあるのでお好みでといったところです。
個人的には、堂山橋から紅葉橋周辺が紅葉の数も多くオススメの散策場所です。
赤とんぼことアキアカネも紅葉に負けないきれいな赤色でした。
紅葉の数は結構多く、車の心配もないため紅葉狩りには良い場所ではないでしょうか。水面に写る橋と紅葉など散策がてら写真撮影をしている人が多かった印象です。
後から分かったこと
散策していて思ったことですが、紅葉の樹齢があまりにも若すぎます。観光地化するにあたって整備されているのは良いと思うのですが…
正直歌に詠まれるレベルではないと思いwikiを見てみるとこうなっていました。
なお、この当時の竜田川は現在の竜田川（平群川）ではなく、大和川本流の三郷町立野から大阪府境までを指しているというのが定説[1]。後の時代に紅葉の名所として観光地にするため、地元が現在の平群川を竜田川と称したため、いつのまにか現在のような状態になったと言われている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C%E7%94%B0%E5%B7%9D
場所からして異なるんですね笑。
ただ三室山については移動したわけでも無いですし…?
▼▽▼▽ 周辺にある観光施設の記事はこちら ▽▼▽▼
▼▽▼▽ 紅葉の記事はこちら ▽▼▽▼
https://sikasika-enjoy.com/travel/kansai/941/