【M7.3を体験】北淡震災記念公園を見学。阪神淡路大震災の爪痕をそのまま保存

2020年11月1日関西,博物館

北淡震災記念公園

北淡震災記念公園

北淡震災記念公園は、1995年1月17日5時46分52秒に発生した阪神・淡路大震災の断層をありのままに保存した施設です。兵庫県を中心として近畿圏の広い範囲で被害が発生し、6434人の死者を出した激甚災害を忘れないこと、地震に備えることの大切さを伝えていくための施設です。

断層保存館やメモリアルハウスなど複数の建物から構成されています。施設間の通路は全てコンクリート舗装され、屋根が設置されているため、雨の日でも問題なく見学が可能な他、バリアフリーにも対応しています。

アクセス・料金

住所:兵庫県淡路市小倉177[GoogleMapで開く]

淡路ICから20分ほどの距離です。淡路ICは淡路SA(ハイウェイオアシス)内から抜けるため、行き過ぎないようにしましょう。

駐車場は無料で使用可能です。駐車可能台数はかなり多いため困ることは無いと思います。

料金は、大人760円、中高生310円、小学生260円です。JAF会員の場合、会員証を提示することで割引を受けることが出来ます。

野島断層保存館

野島断層保存館

公園内に入って左手にある四角い建物が保存館です。

自動ドアを抜けるといきなり震災の被害を再現した展示が現れます。

倒壊した高架道路

阪神淡路大震災で発生した高架道路の倒壊を再現したもので、地震がどれほど大きいものだったかが分かります。

館内には、断層がそのままの状態で展示されており、自然の力の大きさを目の当たりにすることが可能です。

野島断層

上の写真の通り地面が大きくずれていることがよく分かります。

この展示場では係の人がマイクで解説をしてくれているのですが、校外学習の小学生で溢れていたので早々に次に進みました。どうも奈良県内の小学生っぽかったです笑。

地震により地面がどれほど動いたかを様々な展示で知ることが可能でした。

断層側面

一番奥側からは断層を真横から眺めることが可能です。

神戸の壁

神戸の壁

保存館から出ると神戸の壁があります。

この壁は、第二次世界大戦中の神戸大空襲に耐え、地震の際にも周囲の建物が倒壊し、全焼する中でも立ち続けたものです。

震災の記憶を風化させないための震災遺構として、神戸から移設されました。

メモリアルハウス

メモリアルハウス

メモリアルハウスは断層の真横に建っていた個人宅をそのまま保存したものです。

震災後も数年間はこの家で生活されていたため、被害の様子は当時を再現したものとなります。

台所

地震直後の台所を再現したものです。

大きな食器棚が倒れ、食器が割れて散乱している様子が良くわかります。地震の発生時刻が早朝だったため、地震の規模から考えると犠牲者が比較的少なかったと言われる理由が見て取れると思いました。もし地震が数時間後ろにずれて起きていたとしたらと考えるとゾッとします。

花壇

断層が家の庭を通過していたため、花壇が120cmずれていることが保存されています。まさか自宅の庭がずれるとは思いもしませんよね。

毎週火曜日には震災の語り部が当時の様子や体験談などをお話ししてくださるそうですが、現在はコロナ対策のため中止となっています。

グラグラボ

グラグラボ

グラグラボでは地震について学ぶことが出来ます。

地球内部の様子や地震が発生するメカニズム、液状化の仕組みなどをパネルだけでなく、動く展示としてみることが出来ます。

文字や映像だけでは分かりにくいことも、実際に仕組みを体験することで理解がしやすくなっています。

断層体験

震災体験館

震災体験館

震災体験館では阪神淡路大震災の地震波を再現したものを実際に体験することが可能です。

本震から余震までの約40秒間をリビング風の施設内で体験します。

私は阪神淡路大震災については記憶等がまったくなく、突然この揺れが来たと考えると何もできないと感じました。来ると分かっているため、身構えていますが突然揺れると考えると怖いです。

私が行った日は小学生の校外学習ともろ被りしたためありませんでしたが、混雑状況によっては東日本大震災の揺れも併せて体験することが可能なようです。

校外学習で来ていた小学生が体験している様子です。

簡単に体が持っていかれている様子が印象的です。また、揺れが収まったからと言って油断すると余震による被害を受ける可能性があること等も勉強になると思います。

阪神淡路大震災から25年、東日本大震災から約10年が経過し、今の小学生は震度7クラスの揺れを体験したことがない世代となります。こういった施設にて実際に体験することは子供たちにとって非常に大きな経験となるのではないでしょうか。

私自身も阪神淡路大震災の記憶は一切なく、東日本大震災についても近畿圏にて感じたもののため、こういった体験は非常に勉強になりました。

地震が起きたら机の下に隠れると言いますが、このレベルとなると動くことすらままならないという事実を身をもって知ることができたことは貴重だと思います。

自宅や職場など長時間滞在することの多い場所で災害に合う確率は高いと思います。もし地震が起きた場合にどう行動するかを今のうちに考えておくことは災害発生時の初動を大きく左右するのではないでしょうか。

震災記念公園などの施設はそういったことを改めて考え直すのに適した場所だと思います。


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