【ラピュタの島】友ヶ島を観光。島内巡りは想像の10倍ハードでした…
2020年10月2日、快晴。有給消化も兼ねて和歌山県にGoTo旅行してきました。
初日の目的地はあの名作「天空の城ラピュタ」と話題の友ヶ島へ。地下にある廃墟の中を歩くため観光の際には懐中電灯が必要です。港でも販売しています。
友ヶ島へは加太港から出港している定期便に乗るしか行く方法が無いのですが、あまり本数がありません。そのうえ前日予約は不可のため、当日港で整理券を貰うしか無いので注意が必要です。港周辺には十分な量の駐車場があります。駐車料金は700円です。
午前中は9時もしくは11時の2便が出港します。私は11時の便に乗るために、10時前に港入りしました。この時点でそれなりに人がいました。一日に入島できる人数が限られているため、早めに到着するようにした方が安心です。11時の便はかなり人が多く、11時40分に臨時便が出ていました。
加太港周辺観光
船の整理券を貰うために早めについたものの、港で1時間以上も待つのは暇です笑。周りには観光施設はあまりありませんが、有名な神社があるので観光してきました。観光と食事でちょうど1時間程度なので船の時間を待つ間にぶらぶら散策してみてはどうでしょう。
淡島神社
港から徒歩で10分程の距離に淡島神社があります。
この神社は毎年3月3日に「雛流し」が行われることで有名です。人形を載せた船を海に流す厳かな神事です。
境内には奉納されたたくさんの人形が並んでいます。ひな人形に限らず、様々なものがあり、干支にちなんだものから七福神まで数えきれない数の人形や陶器が所せましと並んでおり、なかなか見ごたえがあります。少し怖いぐらいでした。
満幸商店
淡島神社の鳥居前にある満幸商店は新鮮な魚介類が食べられるお店です。友ヶ島には食事処と言えるものがあまりないので、11時の便に乗船予定の方はこの店で昼食を取ることをお勧めします。さびれた見かけとは裏腹に絶品メニューがたくさんです!
あわしま丼
最初にいただいたのは、「あわしま丼(ミニ)」。
ホタテ、アサリ、サザエをふんだんに使った貝のどんぶりです。ノーマルは1500円、ミニが650円です。
甘辛く煮付けた貝類がたっぷり乗っていてとても美味しかったです。一口食べると箸が止まりません。
わさびスープ
わさびスープは超絶からいスープ!ではありません笑。
真鯛の骨を一晩じっくりと煮込んだコラーゲンたっぷりの味噌汁です。
運ばれてきた時点で鯛出汁のいい香りが広がります。口に含むと鯛のうまみが口中に広がって最高でした。ここまで美味しい味噌汁は初めて食べたと思います。同行者も絶賛のイチオシメニューです!
ワサビは後入れで味の変化を楽しむことが出来ます。鯛出汁が美味しいのですが量が多いので飽きが来てしまいます。そこでワサビを投入してサッパリした味わいになります。
私はあわしま丼を食べたので注文しませんでしたが、ご飯をいれて雑炊にするのもありだと思います。おなかに余裕があったら間違いなく注文してました笑。
友ヶ島
友ヶ島は淡路島と和歌山のちょうど中間にある、沖ノ島・地ノ島・神島・虎島の4島を総称した名前です。
明治時代に大阪湾を守るために砲台が設置され、現在は廃墟となっています。森に埋もれた廃墟がラピュタの舞台のように見えるため観光地として海外からも非常に人気です。
島内に点在する廃墟の中には、内部に入って観察できるものもあります。地下にある部分等では非常に暗いため、懐中電灯が必要です。また、島内の散策路はアップダウンが激しく舗装もされていないため運動靴をはいておきましょう。私は山の中軽く歩くだけと思っていたのですが、ちょっとした登山を2時間ほどする羽目にあいました笑
観光のために懐中電灯は必須ということは港にも書かれているため大抵用意していると思いますが、飲み物を買っておくことを忘れると悲惨です。島内は桟橋以外に自動販売機がないため、一度観光を始めると飲み物が手に入りません。最低でも2時間のハイキングとなるので必ず買っておくようにしてください。
今回の観光では11時の船で入島、13時30分の船で帰るため、名所探訪コース(3.3km)を観光しました。また来ることがあればしっかり時間を取って虎島まで足を延ばそうと思います。
野菜浦桟橋
船に揺られること20分程で友ヶ島の玄関、野菜浦(のなうら)桟橋に到着します。船はそれなりに大きいので船酔い等は特にありませんでした。波が高いとすぐに欠航してしまうそうです。
散策の順路としてはここから右に進むことになります。自販機はここにしか設置されていないので買っておきましょう。トイレは島内に4か所あるので無理にここで行く必要は無いと思います。
第2砲台跡
桟橋から歩くこと15分、最初に見ることになる砲台跡です。
かなり崩壊していますが波風で風化したわけでは無く、戦後爆破された結果だそうです。崩壊がひどく立ち入り禁止となっています。
奥に見える島は淡路島です。思っていた以上に近いのが印象的でした。
友ヶ島灯台・第1砲台跡
第2砲台跡からかなり急な道を進むと友ヶ島灯台があります。道は完全に山道となり、普段歩きなれていない人には結構きついコースです。が、まだまだ序盤です笑。
青い空に良く映える真っ白な灯台です。高さはそれほどですが、洋風でガッチリした印象です。現在でも使用されているそうです。
灯台の手前左側に第1砲台の裏側に続く道があります。少し見つけづらいため表側しか見ていない人も割といると思います。
第1砲台跡は現在立ち入り禁止となっていました。階段がチェーンで塞がれているだけのため侵入した人の痕跡も見られましたが、危険なので絶対にやめましょう。
来た道を少し引き返して展望台方面へと進みます。
旧海軍聴音所跡
名所探訪コースから外れて400mほどのところに旧海軍聴音所跡があります。第1砲台跡の坂を見た後のため、コースから外れる上に引き返すしかない(往復で800m)この場所は見学する人が少ないと思います。しかしながら、砲台跡とは全く異なった施設で、中に入ることが出来ます。落書きだらけですが…
中には特に解説等があるわけでは無いのでこの部屋は何に使っていたか等考察しながら楽しむことが出来ます。聴音所跡ということでいろいろな機械が設置されていたのでしょうか。他の施設とは違った独特の雰囲気があります。
距離は少し遠いですが道は平坦で歩きやすいためそれほど苦にはならないと思います。時間と体力に余裕があれば是非見てほしいところです。
第3砲台跡・弾薬支庫
友ヶ島観光の目玉となる場所です。この第3砲台跡と弾薬支庫の廃墟感がラピュタの世界と言われる所以でしょうか。テレビや雑誌で掲載されるスポットのため写真撮影等で人がかなり多いです。人が切れるタイミングを待つ人がたくさんいました笑。
第3砲台跡の内部はところどころ明かりがあるだけでかなり暗いので懐中電灯は必須です。通路と砲台跡が連なった構造をしています。人は多いですが、施設もかなり広いため写真撮影等はあまり苦労しないのではないでしょうか。ところどころに横道があり、ちょっとした探検が出来ます。ただ横道はほとんど人が入らないためカマドウマやコアシダカグモが大量なので苦手な人は注意です。
第3砲台跡を抜けると野菜浦桟橋までは緩い下り坂が続きます。
出船待ち
桟橋から虎島方面へはかなり遠いので観光する場合は1日がかりとなりそうです。道も険しいため装備も整える必要がありそうです。
桟橋の前には椅子やテーブルがたくさんあるので船を待つ間休憩することが出来ます。おしゃれな売店ではソフトクリームやかき氷のほか、ビールなども販売しています。1缶350円と良心的な値段でした笑。
行きは賑やかだった船内も帰りは疲れて眠っている人が多かったです。一般的な観光ルートの名所探訪コースでも結構な距離を歩くことになるので服装に注意して観光してください。
京阪神在住の方であれば日帰りできる距離のため、週末の天気が良ければ行ってみるといったこともできます。他にはなかなか見られない施設で新鮮な体験ができると思います。機会があれば是非行ってみたください。
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